ホットヨガは大量の発汗をうながすことから、ダイエット目的で通われる方も多いと思います。
しかし、じつはホットヨガだけで大幅な減量を達成するのは意外と難しいことをご存じですか?とくに通い方や食事などを間違ってしまうと、逆に太ってしまう方もいるのです。
とはいえ、ポイントさえ押さえておけばホットヨガでダイエットに成功することは可能ですので、そのための秘訣をご紹介したいと思います!
目次
ホットヨガだけでは痩せない2つの理由とは
汗ダラダラで、筋肉を使いながらポーズをとるホットヨガ。一見するとダイエットには最適そうなのに、なぜホットヨガだけでは痩せにくいのか、おもな理由を2つご紹介します。
筋肉量が大きく増えない
太りにくい体をつくるためには、筋肉量を増やして基礎代謝を上げるのが一番、というのはよく知られた話です。実際、最近は有酸素運動より筋トレでダイエットをする人が増えています。
しかし、ホットヨガでは筋肉量を大きく増やすことはできません。ヨガできたえられるのは、体の奥にある「インナーマッスル(深層筋)」が主であり、巨大な筋肉の多い「アウターマッスル(表層筋)」はほとんどきたえられないからです。
インナーマッスルをきたえるメリットはたくさんあるのですが、筋肉量を増やして基礎代謝を上げるという意味では、大きな筋肉の多いアウターマッスルをきたえたほうがずっと効率的といえます。
消費カロリーも意外と少ない
ダイエットにはもう1つ、「活動代謝を上げる」という方法もあります。つまり、体を動かすことでカロリーを消費するやり方です。
しかし、ホットヨガの活動代謝量はそれほど多くありません。というのも、基本的にヨガでは「ポーズをとって静止すること」がレッスンの中心であり、決して体を激しく動かすわけではないからです。
実際、ホットヨガのカロリー消費量は意外と少なく、60分のレッスンでおよそ300~400kcalといわれています。ランニングなどに比べてとくに少ないわけではないのですが、体重1kgを落とすのに必要な消費カロリーが約7,200kcalであることを考えますと、なかなか遠い道のりです。
ホットヨガは「短期集中ダイエット」に向かない!
「ホットヨガでは基礎代謝も活動代謝もそれほど上がらない」と聞くと、「だったらダイエットはムリじゃん」とあきらめてしまう方もいるかもしれません。
たしかに、ホットヨガは短期集中型のダイエットに向かないのは事実です。たとえば1~2ヶ月でかなり体重を減らしたいなら、本格的な筋トレがメインのジムに通ったほうが圧倒的に効率はいいでしょう。
しかし長期的な目線でみるなら、ホットヨガにもダイエット効果はあります。たとえば、インナーマッスルをきたえると姿勢がよくなるのですが、じつは姿勢を正すだけでも内臓や筋肉があるべき位置にもどって、代謝がよくなるのです。
また、ホットヨガで冷え性や便秘を改善することもダイエットには効果的ですし、多量の汗をかく習慣をつけることで「水はけのいい体」になる効果も期待できます。とくにむくみやすい体質の人ほど、ホットヨガはおすすめです。
このように、ホットヨガはダイエットに特化しているというよりも、総合的に体の調子を整えることで、結果として自然に痩せやすくなるアプローチといえます。
その効果は劇的にすぐ現れるわけではないため、ホットヨガはある程度長く継続することが何よりも大事なのです。
ホットヨガでダイエットに成功するコツ
長期的に継続することに加えて、ホットヨガでダイエットに成功しやすくなるための秘訣をいくつかご紹介します。
通う頻度を増やす(週2~3回)
ホットヨガを続けているのになかなか痩せない方は、通う回数を少し増やしたほうがいいのかもしれません。
できれば週2~3回のペースで通うと、インナーマッスルがより効果的にきたえられます。
運動量の多いレッスンを受ける
ホットヨガの運動量は、レッスンの内容にもよります。
ダイエット目的で通うなら、リラクゼーションやリンパケアをメインに行なう「静」のクラスよりも、少し運動量の多い「動」のレッスンに参加してみましょう。
とくにダイエットに最適なのが、ダイナミックな動きの多い「アシュタンガヨガ」や、その要素を取り入れた「パワーヨガ」です。また、スタジオによってはシェイプアップ専用のクラスを開講していることもあります。
ただし、初心者の方には負荷が大きいかもしれませんので、初級クラスがあればまずはそちらに参加しながら、少しずつ体を慣らしてみてください。
食事はレッスン後、最低でも1時間はあける!
ホットヨガを受けた後、「いっぱい運動したしたっぷり汗もかいたから、好きなものを思う存分食べよう!」と、暴飲暴食している方はいませんか?
じつは、ホットヨガの直後は体の水分が不足していることと、代謝が高まっていることから、あらゆる栄養素を吸収しやすい状態になっています。
そこに、カロリーの高いものをドカ食いしたりすると、せっかくホットヨガで消費したカロリーが台無しになるだけではなく、むしろ以前より太ってしまうこともあるのです。
レッスン後の食事は、最低でも1時間、できれば2時間くらいあけてからとるようにしましょう。もちろん、食事の内容に気をつけるのは言うまでもありません。
筋トレを行なう
ダイエット効果をよりアップしたいなら、ホットヨガに加えて筋トレも併用するのが一番確実です。
ホットヨガでインナーマッスル、筋トレでアウターマッスルをきたえられれば理想的なダイエットができるでしょう。
筋トレ初心者の方は、できれば最初はプロのトレーナーに指導してもらうのがおすすめですが、最近はネット動画でも筋トレのやり方は学べます。スクワットやプッシュアップ(腕立て伏せ)などの基本的な自重トレーニングで十分ですので、ホットヨガと合わせて行なってみてください。
まとめ
ホットヨガだけでは痩せにくい理由や、ダイエット成功のためのコツについてご紹介しました。
イメージ的にはダイエットに向いていそうなホットヨガですが、筋トレ・有酸素運動のどちらの要素も意外と少ないため、ただなんとなくやっているだけでは思うような減量は難しい可能性があります。
ホットヨガでダイエットしたい方は、この記事でご紹介したことに気をつけてみてくださいね。