ホットヨガと普通のヨガは何がどう違う?

ホットヨガの風景

ここ数年の間で、女性たちを中心に一気に人気が広がったホットヨガ

その最大の特徴は、「高温多湿のスタジオで行なう」ことですが、じつはそれ以外にも普通のヨガと違うところがいくつかあります。

たとえば、レッスンによって得られる効果も普通のヨガとは少し異なるのです。

自分にはどちらが合っているのかを知るためにも、まずはホットヨガと普通のヨガの違いをしっかり確認しておきましょう。

ホットヨガとは?

ホットヨガとは、その名のとおりホットな環境の中で行なうヨガのことです。

室温や湿度は、各スタジオやクラスによって異なりますが、一般的には「室温35~40度」湿度50~65%」の間に設定されています。

なぜ、このような室内環境の中で行なうのかというと、ヨガの本場であるインドの気候に近づけるため、という説が有力です。

じつは、ホットヨガ発祥の地といわれるのは日本。1970年2月、「ビクラムヨガ」で有名なビクラム・チョードリー氏が東京にヨガ教室を開いたのですが、日本のあまりの寒さにびっくりしてスタジオにストーブを持ち込んだそうです。

その結果、体が温まって筋肉がよく伸びることに気づいたのが、現在まで続くホットヨガの始まりだといわれています。

ちなみにその後、ホットヨガはそのまま日本では広まらず、アメリカの西海岸のほうでブームになりました。21世紀になってからようやく日本でも注目され、2010年以降に多くのホットヨガスタジオがオープンしています。

ホットヨガと普通のヨガの違い

ヨガウェア

ホットヨガと、常温で行なう普通のヨガには、以下のような違いがあります。

スタジオ設備

普通のヨガは、自宅はもちろん戸外でも行なうことができますが、高温多湿の環境が求められるホットヨガはそういうわけにはいきません。

ホットヨガのレッスンを受けるためには、暖房や加湿の設備が整った専用のスタジオが必要です。中には、遠赤外線で体を温める「岩盤浴ヨガ」を行なうスタジオもあります。

また、レッスンでは多量の汗をかきますので、シャワーも必須の設備です。

効果

ホットヨガも普通のヨガも、体の柔軟性を高めてインナーマッスルをきたえる点では同じですが、体の温まりやすいホットヨガのほうが効率よく筋肉を伸ばすことが可能です。

また、ホットヨガ特有の効果もいくつかあります。

  • 多量の発汗によるリフレッシュ効果・デトックス効果
  • むくみの軽減
  • 新陳代謝のアップ
  • 冷え性の改善

ホットヨガは、普通の生活では経験しないほどの大量の汗をかくことから、ストレス解消の効果が大きいです。

体内にたまった老廃物が汗とともに排出されるため、デトックス効果も期待できますし、余分な水分が抜けることでむくみの解消にもつながります。

また、「汗をかく=代謝が上がる」ということでもありますので、新陳代謝も活発になり、ダイエットや美肌づくりにも最適です。

もちろん、体を温めることで冷え性も改善されますし、血流もよくなって全身の「めぐり」がよくなります。

レッスン内容

ホットヨガのレッスンはスタジオによって多種多様ですが、常温と比べて体にかかる負荷が大きいため、あまり激しいポーズや動きを行なうと脱水症状を招くリスクがあります。

そのため、基本的には「深い呼吸をしながら、いくつかのポーズをとる」スタイルが中心です。アロマを使ったリラクゼーションのためのヨガや、リンパマッサージを取り入れたヨガなどもあります。

スタジオによっては、筋力をきたえる「パワーヨガ」や、シェイプアップに特化した運動量の多いクラスが開講されていることもありますが、とくに初心者の方はムリをしないように気をつけましょう。

ウェア・持ち物

ホットヨガは多量の汗をかくため、タオルや替えの下着が必要な点も常温ヨガと異なるところです。レッスン中に着るウェアも、速乾性のある素材のものが望ましいでしょう。

また、水分不足にならないように、どのスタジオでもかならず水を持参することになっています。

スタジオの数

ホットヨガスタジオは全国に増えているものの、全体的にみると普通のヨガのスタジオのほうがまだまだ多い傾向にあります。

ホットヨガには特殊な設備が必要なため、常温ヨガに比べて初期費用やランニングコストがかかることが一因かもしれません。

また、普通のヨガなら出張レッスンを依頼することもできますが、ホットヨガでは基本的に不可能です。

注意点

高温多湿の環境で行なうホットヨガは、常温ヨガに比べると体への負担がやや大きいため、持病のある方などは注意が必要です。

とくに血圧の高い方や、心臓疾患・肺疾患・腎疾患がある方は、事前に医師の承諾を得るようにしましょう。

皮膚疾患がある方も、多量の汗をかくことで悪化するリスクがあります。

また、妊娠中の女性の利用もNGです。妊娠中は普段と体の状態が異なるため、脱水症状を起こす危険性が高くなります。

スタジオによっては、妊婦さん向けに常温ヨガのクラスを開講していますので、安全のためにも産後落ち着くまではホットヨガをひかえるようにしてください。

ホットヨガが向いているのはこんな人!

以上を踏まえますと、ホットヨガが向いているのは以下のような人です。

  • 持病がなく健康な人
  • 普段、汗をかきにくい人
  • 汗をかいてスッキリしたい人
  • とにかく体が硬い人
  • 暑さが苦手ではない人
  • ヨガの基本の呼吸とポーズを深めたい人

基本的には血圧や体調に問題がなければ、あとは好みの問題ですが、とくに汗をかきにくい方はホットヨガに通うと、リフレッシュ&デトックス効果を十分に実感できるはずです。

また、体が異常に硬いという方にも、筋肉のゆるみやすいホットヨガが向いています。

一方、暑さが苦手な方や、場所を選ばずにヨガを楽しみたい方、アクロバティックなヨガが好きな方などには常温ヨガのほうが向いているかもしれません。汗で下着がベチャベチャになるのがイヤな方や、レッスン後のシャワーが面倒な方なども常温ヨガ向きです。

ただし、ヨガスタジオの中には常温ヨガとホットヨガのどちらも受けられるところもあります。もしそのようなスタジオが近くにあれば、その日の気分や体調に合わせて選ぶといいですね。